初めてのミシン選びのポイント
ミシンの選び方 ポイント1
何をどのくらい作りたいかをイメージしましょう
ミシン初心者の方だと買った後の事を想像するのは難しいかもしれませんが、どんなふうに使いたいか想像してみましょう。
自分に合ったミシンを見付けるために欠かせないことなので、「趣味」「性格」「生活パターン」なども考慮した上で想像してみるのが望ましいです。
初めてのミシン選びには、予算から入ってしまいがちです。
普通に縫えればいいから安いミシンで充分、と考える方もいると思います。
ですが普通に縫えるという感覚は、何を作るかによって変わってきます。
そこで考えなければいけないことは、
・どんなものを作るのか
・どのくらいの頻度でミシンを使うのか
できる限りイメージしてみるのが大切になります。
作りたいものや使用頻度によって、ミシンのグレードも変わってきます。
ミシンの選び方 ポイント2
使用頻度と購入価格
購入時に「使用頻度が比較的多い」と分かっている、また、これから色々作ってみたい、どんなものが作れるか試してみたいという方もいらっしゃると思います。
今は無理だけど子供や自分の洋服が縫えるようになりたい!
楽しく洋裁を上達させたい!という方もいると思います。
1年に1度くらいしか使用しないことが決まっている方は安いミシンでもいいかもしれません。
使用頻度は少なくてもミシンを長く使って行きたい、又は、後で後悔しないよう標準レベルのミシンが欲しいという方もいると思います。
初心者の方でも初めからストレスなくミシンを扱え、長い期間手芸を楽しみたいときの目安としては、市販価格5万円前後が目安になります。
ミシンの選び方 ポイント3
価格はどこで決まるのか知っておきましょう
ミシンもメーカーが売り出しているものですので、作りと機能は価格に比例します。
1万円のミシンと5万円のミシンを見比べると違いが分かります。
長年ミシンを扱っている私たちの意見としては、激安ミシンは避けた方がよいです。
ある程度の経験がある方なら使いこなせると思いますが、初心者の方は臨機応変に対応できないと思います。
かといって、20万円以上するミシンがお勧めというわけでもありません。
ミシンの選び方 ポイント4
ミシンの種類
ミシンには家庭用ミシン、職業用ミシン、工業用ミシンがあります。
【家庭用ミシン】
ご家庭で裁縫を楽しめるよう作られたミシンです。電子ミシン、コンピュータミシンなど、針を制御する機能によって種類がわかれますが、基本的にどの機種も簡単、多機能が売りで、初心者の方々にとって敷居が低く、使い勝手の良いミシンが多いのが特徴です。
家庭用ミシンにも、種類があります。
■コンピュータミシン■
糸調子や縫い目の調整など針の動きを、コンピュータが制御します。液晶画面がついていて、本体のボタンを押すだけでさまざまな操作ができます。刺繍機能や多彩なステッチ機能などが付いたコンピュータを搭載した機種もあるので色々な縫い方を試したい方にもお勧めです。
■電子ミシン■
糸調子や縫い目の調節、縫い目の切り替えなどの設定は、本体に付いているダイヤルを手で回して行います。針の上下運動はコンピュータではなく電子基盤で制御されています。昔ながらの電動ミシンのように低速でパワーが弱まることなく、縫い始めから力強く縫うことができ、ミシンを止めたとき針の位置が自動的に上で止まるのも特徴です。
■電動ミシン■
昔のタイプのミシンで、コンセントの電源からコンピュータや電子基盤を通ることなく、直接モーターに電気を送り動かしています。フットコントローラー(足踏み機)で操作することが多く、運針速度はフットコントローラーの踏み具合によって電圧を変えて変化させるため、強く踏むと早く、弱く踏むと遅く針を進めます。
【職業用ミシン】
職業用ミシンは、洋裁店や家庭向けに作られている「よりグレードの高い直線縫い」を求める方のためのミシンです。職業用と言うと多機能で色んなことができそうなイメージがありますが「直線縫い」しかできません。
ジグザグ縫いなどのステッチはできませんが、洋服を作るときに使うのはほとんどが直線縫いです。
多種多様な布地に対応しており、長期使用にも耐える耐久性とパワーに重点をおいて作られたミシンです。
一般的な家庭用ミシンと比べると速度が速くパワフル、生地を選ばない、きれいな縫い目、厚い生地も薄い生地も安心して縫えます。
家庭用ミシンよりもしっかりとした重さと作業台のスペースがあるため、大きい布地でも安定して縫うことができます。色々な生地を使い快適な作業効率を求める方にお勧めです。
【工業用ミシン】
縫製工場などで活躍するミシンです。ボタンホールをだけを縫うミシン、ふちをかがるだけのミシン、直線縫いだけをするミシンと、一機種一種類の縫い方に特化したミシンです。
とても高速で力強く縫い進めることができるモーターを搭載しているのでハイスピードです。
ミシンの選び方 ポイント5
家庭用ミシンと職業用ミシン、選ぶならどっち
【家庭用ミシンに向いている方】
・縫い機能の精度、速度、パワーにこだわりがない
・無難で簡単に何でもできるミシンが欲しい
・タオル地やキルティングの生地を縫うくらいでデニムやコートなど大量に縫う必要のない方
・本格的な洋裁というより趣味の手芸の範囲で楽しみたい方
【職業用ミシンに向いている方】
・将来的に大きなキルトの作品や服づくりなどの洋裁を本格的にやりたい
・布地を選ばず薄地~厚地のデニム生地、冬物のコートの生地なども縫いたい
・色々な生地を使ってプロなみの洋裁を楽しみたい
職業用ミシンは、直線縫いの速度、パワー、直線縫いの仕上がりの美しさに特化した機械です。そのため、ジグザグ縫いや端のほつれ防止用のかがり縫いの機能がありません。布の端の始末のために、ロックミシンを別に購入することになります。完成度の高い洋裁のために、ロックミシン購入分のコストと部屋への設置スペースが発生しても大丈夫な方にお勧めです。
ミシンに対しては多機能であることよりも、実用性、壊れにくさを重視し、小物・大物・洋服に限らず、作品を美しく効率的に作りたい方。
でも、やっぱり安いミシンがいい・・・という方は
軽量なコンパクトミシン
将来的なことを考えた場合、5~7万円のミシンがおすすめですが、1~3万円のミシンでも、人によっては良い買い物なります。納得して購入できるよう長所と短所をご紹介します。
【長所】
・10年、20年使えるミシンというよりも「お手軽に購入でき、いま簡単な手芸に使えればそれで良い」というニーズに手軽に応えてくれます
・収納スペースを取らない
・持ち運びも楽
・見た目が可愛いデザインが多い
【短所】
・ちょっとした不具合が生じた時の調整が難しい
・金属よりもプラスチック部分が多いため耐久性が低い
・故障した場合、修理代が高くつくこともあり、修理を断られることもある
・自分のレベルが上がってきた際、性能が物足りなく感じることがある
・モーターパワーが小さいので、厚手の生地の場合糸調子がうまくいかないことがある
ミシンの購入をお考えの方は当店にご相談ください
長年ミシンを扱ってきた当店では、はじめてミシンを購入されるお客様にも、工業用ミシンをお使いの方にも、様々なアドバイスができます。
用途、価格、ご希望に合わせた最適なミシンをご紹介させていただきます。
また、当店は販売のみではなく修理も行っております。
ミシンに不具合が起きた時、どこに電話すればいいのか分らないというお声を聞いてきました。
メーカーに電話したが修理するまでの手続きがめんどうだったり、とても時間がかかったりと、マイナス面が多いため自分では修理にだせない方も多いです。
ミシンに関することならどんなことでもお気軽にお問い合わせください。
分りやすく丁寧にご説明いたします。
